CSS Nite in SHIZUOKA

CSS Nite in SHIZUOKAは、Web制作に関わる方のためのセミナーイベント CSS Nite の静岡県版です。

CSS Nite in SHIZUOKA, Vol.3は終了しました

イベント情報

開催の狙い

みなさんはWebアクセシビリティについて、どんなイメージをお持ちですか?「障害者対応?」「高齢者対応?」「行政向け?」「何か難しそう」「大事なのはわかるけどよく知らない」など、多くの考えが浮かぶかと思います。Webアクセシビリティは、Webの黎明期から今にいたるまで、誰もが知っているブラックボックスなのかもしれません。

本イベントではWebアクセシビリティを「基本的な考え方」「発注サイドからみたアクセシビリティ」「アクセシビリティ評価の視点」「アクセシビリティとユーザビリティ」といった多様な視点から論じ、アクセシビリティとは何か、なぜ求められるのかなど、Web制作のためのアクセシビリティ・マインドを考えていきます。

今回のイベントに参加された方が、日々の業務のなかで「これってアクセシビリティ的にはどう?」というような視点が深まることを願っております。

イベント概要
イベント名CSS Nite in SHIZUOKA, Vol.3
開催日時2012年5月26日(土) 開場12:00 / 開演 12:30 / 終了予定 16:45
開催場所静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」908会議室(9F)
会場までのアクセス
出演植木 真(株式会社インフォアクシア)
神森 勉(株式会社KDDI ウェブコミュニケーションズ)
清家 順(有限会社ユニバーサルワークス)
土屋 一彦(Website Usability Info)
定員約60名
参加費3,000円
※イベント終了後、スピーカー陣を囲んでの懇親会(別途有料 3,500円程度)も予定しています
主催CSS Nite in SHIZUOKA実行委員会
共催CSS Nite実行委員会
協賛グローバルデザイン株式会社
JWDAウェブ解析&リサーチ委員会
協賛してくださる方(企業)を募集しています。
公式サイトhttp://cssnite-shizuoka.jp/vol03/
Twitterハッシュタグは #cssniteszok3です。発言の最後に半角スペース+「#cssniteszok3」を入れてつぶやいていただくと、「#cssniteszok3」に自動的にリンクが張られて、CSS Nite in SHIZUOKA, Vol.3関連の発言を参照することができます。ぜひ中継や覚書などにご利用ください。

タイムテーブル

下記の時間はあくまでも目安です。状況に応じて調整しながら進行します。

12:00開場
12:30開演
12:35〜アクセシビリティって何? なぜアクセシビリティなの?
植木 真(インフォアクシア)
休憩
13:50〜ユーザビリティ/ユーザーエクスペリエンスの視点で考えるアクセシビリティ
土屋 一彦(Website Usability Info)
休憩
14:50〜自治体サイトから聞こえてくるもの、見えてくること
清家 順(ユニバーサルワークス)
休憩
15:55〜発注者にとってのアクセシビリティ
神森 勉(KDDI ウェブコミュニケーションズ)
16:45終演(予定)

アクセシビリティって何? なぜアクセシビリティなの?
植木 真(株式会社インフォアクシア)

「アクセシビリティ」というと、皆さんはどんなことを思い浮かべますか?
音声読み上げ対応、高齢者・障害者対応、JIS X 8341-3対応…、どれも決して間違いではありません。
でも、それだけでしょうか?

Webによる情報流通、サービス、アプリケーションなどによって、私たちの身の回りではさまざまな変化が起きてきました。Webでなければ実現できなかったことを挙げれば、いろいろなことが思い浮かぶはずです。そんなWebのパワーを最大限に引き出すために不可欠な要素の一つとして、「アクセシビリティ」があります。

「アクセシビリティ」を考えるには、「木を見て森を見ず」ではなく「木を見て森も見る」ことが重要です。このセッションでは、そんなふうに「アクセシビリティ」について皆さんと一緒に考えてみたいと思います。



株式会社インフォアクシア 代表取締役

浜松市立北部中学校、静岡県立浜松西高校を卒業。大学卒業後には、株式会社アルバイトタイムスに入社。求人情報誌(「DOMO」、「JOB」)の広告営業、求人情報誌「JOB」、学生向け就職ガイドブック「JOB-Hunt」や中古車情報誌「のるぞー」の編集長を経て、Web業界へ転職。

現在は、Webアクセシビリティ・コンサルタントとして、サイト診断・評価、ガイドライン作成、教育・研修、ツール開発などを通じて、主に企業のWebサイトおよびWebアプリケーションのアクセシビリティ確保をコンサルティングしている。国内外のアクセシビリティ・ガイドライン策定にも従事しており、W3C/WAIのWCAGワーキンググループで「WCAG2.0」、財団法人日本規格協会INSTAC(情報技術標準化研究センター)のワーキンググループで「JIS X 8341-3:2004」および「JIS X8341-3:2010」の原案作成に参画。

WAIC(ウェブアクセシビリティ基盤委員会)の副委員長および同委員会実装ワーキンググループの主査を兼任。


発注者にとってのアクセシビリティ(仮題)
神森 勉(株式会社KDDI ウェブコミュニケーションズ)

JIS2010に対応すること、そのなかでも適合試験を行えば、時間がかかり予算にも影響はありますが、アクセシビリティの基本的な実装面においてどこまで予算を取りますか?アクセシビリティ対応と呼ばれる形でオプション化していませんか?「アクセシビリティ対応」という形で、全てをオプション化してしまうことは、アクセシブルなサイトが増えない原因でもあります。

発注者にとってWebサイトは、アクセシビリティはどういうものなのか?
短い時間ではありますが、一緒に考えてみようと思います。



株式会社KDDI ウェブコミュニケーションズ SMB事業本部 デザイン部GM

商社営業マンからDTPオペレーターを経て、1997年よりWeb制作に携わる。2000年9月グローバルデザインへマークアップエンジニアとして入社。2004年に上京し、制作会社にてディレクター、制作部マネージャーを勤める。2002年頃よりアクセシビリティへの取り組みを始め、クライアントサイトの実装、コンサルティング経験を持つ。同時期、Web Creators、Web Designingの連載や、単著、共著などの執筆活動、CSS NiteやAdobeイベント講師などの講師業も行う。

2011年 KDDI ウェブコミュニケーションズに入社。デザイン部GMとして、CPI、CloudCore、boundioのデザインコンセプトの責任者としてブランド戦略およびWebサイト戦略に携わっている。

自治体サイトから聞こえてくるもの、見えてくること
清家 順(有限会社ユニバーサルワークス)

ユニバーサルワークス創業の2003年から、毎年、都道府県や政令指定都市などのWebサイトに対して実施してきた「自治体サイトWebアクセシビリティ調査」。昨年までに9回、のべ700以上のサイトを見て・聞いてきました。真っ先にアクセシビリティへの対応が求められる公共機関のサイトとはいっても、その歩み、その試みは、それぞれ異なっています。

これまでの調査から見えてきたもの、自治体サイトから聞こえてくるもの、また、調査された側である自治体の反応など、音声ブラウザ利用者である当社スタッフの声も交えてご紹介したいと思います。


有限会社ユニバーサルワークス 代表取締役

小学3年生から県内に生息し、現在も三島市在住。地域ISPでウェブ制作に携わっていたが、妻の失明を機に、Webアクセシビリティへの取り組みを開始する。毎年9月に「自治体サイトアクセシビリティ調査」を実施。現在、月刊「広報」誌上にて「ドクターSのサイト診断」連載中。日本広報協会広報アドバイザー、三島市広報戦略アドバイザー。

ユーザビリティ/ユーザーエクスペリエンスの視点で考えるアクセシビリティ
土屋 一彦(Website Usability Info)

「アクセシビリティが目指しているのはなに?」「アクセシビリティとユーザビリティは、どう違うの?」という疑問をお持ちの方は多いと思います。また、「アクセシビリティって、"みんなが使える" ってことだよね?それって本当に可能なの?」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。

アクセシビリティのありかたを考えるひとつのアプローチとして、このセッションでは、「ユーザビリティ」や「ユーザーエクスペリエンス」といった視点からアクセシビリティというものを見てみたいと思います。


Website Usability Info

Website Usability Info というブログで、ウェブユーザビリティ、アクセシビリティ、IA、UCD、UX、に関する情報を発信中。サイト評価、視覚障碍者を対象としたパソコンボランティア、アクセシビリティ勉強会の主宰、といった活動も行なっている。「第1回だれもが使えるウェブコンクール」特別賞を受賞。